釣った魚を持ち帰る方法
釣りに行って釣れた魚を持って帰るということは食べるためだと思います。
食べるなら美味しい魚を食べたいはず。
そんなことを言っても色々と難しいことはしたくない、できない、面倒などなど……。
なら逆に、美味しくなくなる理由を知れば、最低その要因を取り除けば普通に美味しい魚を食べることができるはずです。
釣った時に美味しくないと分かる魚
ニオイを嗅ぐ
食べることのできる魚でも持って帰らない方が良い場合があります。
それは、釣った直後にも関わらずくさい魚です。
良く知られるのは河口に生息することがあるスズキやクロダイです。
季節や釣れる場所、食べている餌によってくさくて美味しくない個体がいます。
工場が近くにある場所などで釣れた魚は時々ケミカル臭がする個体もあり食べれたものではありません。
簡単な判別方法は!
ニオイを嗅いでみて「うぇぇ」と吐きそうなにおいがする場合は確実に身にも同じにおいが染み付いているので持ち帰らずにリリースしましょう。
痩せた魚は美味しくない
産卵後など理由は色々とあると思いますが、痩せてガリガリな魚は美味しくありません。
ただ、日頃から魚を見慣れていないと丸々肥えているんだか、痩せてガリガリなんだか分かりずらいかもしれません。
見る個所としてはやっぱり胴が丸みを帯びているか、あとは頬?目とエラの間辺りが凹んでないかという感じ。
人間と同じで栄養不足なると頬がこけて体もガリガリになっちゃうんですね。
美味しく無くなる原因は血とヌメリ
魚の中に血が残っていればいるほど、血の臭さが身に移ってしまい美味しく無くなります。
また、魚がクーラーボックスの中などで暴れて鬱血しても同じです。
かといって血をすべて奇麗に抜き去るのは至難の業なので、釣ったらなるべく早く絞めて、簡単でもいいので血抜きをすることで美味しく食べることができます。
ヌメリのある魚は血抜き後に新聞紙などに包んで保管することで、ある程度ニオイを防ぐことが可能です。
血抜きの方法
大きな魚であればエラを切って血抜き、できればエラの除去もしておきたいところです。
エラからは大量の血が出ますので、魚が暴れると血が飛びまくります。
まずは脳天締めをして魚が暴れないようにします。
エラを指でこじ開けてお腹方向にある膜をナイフやハサミでぷすっと破るとダラダラと血が流れ出します。
両サイドからエラを切って親指と人差し指を突っ込んで、水の中で30秒くらいフリフリしてれば結構な血が抜けます。
エラが白っぽいピンク色になれば完了です。
エラを取るなり、内臓を取るなり後は出来る範囲で良いと思います。
※血抜きの方法や捌き方は難しそうですが、動画で見れば意外と簡単ってことが分かります。
そんな感じで締めて血抜きをしておけばその日に食べるのであれば十分な処置だと思います。
道具について
血抜きやエラ、内臓除去などナイフを使いがちですが、100円均一で売っている調理用バサミが安全かつ使いやすいです。
魚によってはナイフだと滑って危ない場合もありますし、切れあじも悪くなり易いので研がないと更に危険です。
それに比べて調理バサミは100円均一のものでも意外と錆びにくく、ハサミなので意外といつまでも良く切れます。(使用後は淡水で洗うのは必須ですよ)
洗い忘れて錆びてしまって硬くて動かなくなってしまっても100円なので……。
私の使っているダイソーの調理バサミは研ぐこともなく、かれこれ2年以上使っていますが錆びはありますがまだまだ使えそうです。
小さな魚はどうしようか?
サビキ釣りでアジやイワシなど何十匹も釣るような場合はいちいち血抜きなんぞしてられません。
ただ、暴れまくって鬱血状態にならない方が良いので氷締めという方法が手軽です。
やり方は簡単。
氷が入ったクーラーボックスやバッカンに海水を入れて潮氷を作ります。
釣れた魚を塩氷へ入れて5~10分程経てば氷締め完了です。
出来れば氷締めした魚は新聞紙に包み保冷容器(クーラーボックスなど)に入れ上から氷や保冷剤を置いて冷やしておくのがベストです。
最適な魚の保管方法
やったからと言って魚の味がもっと良くなるのかという疑問があるのと、用意する道具も多くなり、手間もかかってしまうので私はやったことが殆どありません。
青物釣りを始めた頃は何回かやってましたが……最近は締めて血抜きをするだけです。
- 釣ったらすぐに脳天締めをし、神経抜きをする。
- エラを切って血抜きをする。
- 潮氷に10分ほど入れておく。
- 魚の水分を拭き取り、新聞紙に包み、ナイロン袋へ入れて空気を抜いて縛る。
- クーラーボックスへ入れタオルを敷きその上から氷や保冷剤で冷やす。
釣り旅に行って釣った魚を送ったりするのであればやる価値があるのでしょうが……その日のうちに家に帰れるのであれば締めて血抜きしておけば十分だと思います。
間違った認識
釣った魚は生かしておいた方が新鮮で美味しいと思うのは実は間違い。
魚の身は生きている時にストレスを感じると悪くなる(美味しく無くなる)と言われています。
海の中の囲いや温度管理された大きな生簀ならともかく、温度調整もされない小さなバケツの中で泳がせておくことは全く意味がありません。
特に夏場など天気がよく水温が上がり易い日は、バッカンに入っている海水なんかはすぐにぬるま湯になってしまいます。
窒息死して生ぬるい海水に浸かり続けた魚が美味しいわけもなく、下手すると半腐り状態です。
食べないならリリースする。
持って帰って食べるならすぐに締めて血抜きをして冷やすようにしましょう!
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