釣り糸の種類や用途の違いのお勉強
小さなころから魚釣りはしていますが、実は釣り糸の種類なんてきにするとこなく釣りをしてきました。
ルアーフィッシングをするようになってからPEラインの存在をしり、Webで釣りについて色々と調べているうちに釣り糸の種類によって用途が違うことを知りました。
今回は釣りで使う糸のお勉強です。
釣り糸の種類
釣り糸は大きく分けて3種類、PEとナイロンとフロロカーボンです。
その他、融合されたメーカー独自開発の釣り糸もあったりします。
ナイロン
適度なしなやかさとハリがあるので扱いやすく、単価も安いので初心者向きの釣り糸です。
安いリールではナイロンラインが最初から巻かれている場合が多いです。
防波堤でのウキ釣りなどお手軽な釣りでのメインラインとして使われることが多いです。
比重が1.14と小さくて沈みにくいので、その特性を生かしてルアーフィッシングで使われる場面もあります。
ナイロンラインはその他の釣り糸と比べて伸縮性がありますので糸を長く出す釣りではあたりが分かり辛かったり、しっかりと合わせることが出来なかったりするため不向きと言われています。
その反面、伸縮性があるおかげで向こう合わせで釣る釣り(自分で合わせない釣り)では有効です。
また、ナイロンラインは擦れに強くありませんので、障害物が多い場所で釣りをする際にはナイロンラインの先に擦れに強いフロロカーボンのハリス(リーダー)を接続して使用することが多いです。
ナイロンラインは吸水性がありますので海水を含んだまま放置していると切れやすくなってしまいます。
紫外線による劣化もありますのでメインラインとして使用している場合は巻替えの頻度が多くなります。
フロロカーボン
フロロカーボンは伸びが少なく硬いのであたりが取りやすいのですが、リールのスプールに馴染みにくいのでメインラインとして使用すると取り扱いが難しくなります。
擦れに強いので魚に近いハリス(リーダー)として使われることが非常に多いです。
メインラインとして使用される場合はベイトリールが多いです。
比重は1.78と重いので水に沈んでいく特徴があります。
釣具屋で売っている糸付き針に使われている糸はフロロカーボンが使われています。
ハリスとして売られている物もフロロカーボンが多いですが、ナイロンのハリスもありますので購入する際には素材を確認しましょう。
PE
PEはポリエチレンの略称です。
ポリエチレンの細い繊維を編み込んで作られている糸になります。
X4と表記がある物は四つ編み、X8と表記のある物は八つ編みという意味です。
引張り強度が非常に強くて細くても切れにくい上に、伸びが殆どなく小さなあたりも取りやすいのでルアーフィッシングのメインラインとして使用されることが非常に多いです。
PEの引張強度はナイロンの3倍以上と言われています。
その反面、擦れには非常に弱いのでリーダーにフロロカーボンを使用して使うことになります。
一点に掛かる力にも弱い為、PEラインをリーダーに食い込ませて摩擦抵抗を利用したFGノットやノーネームノットなど接続方法を覚える必要があります。
ハヤやコシが殆どなく軽いので風が強いと竿先に絡みついたりしてトラブルが多くなりやすいです。
比重は0.97で水に浮く性質がありますので、遠投した先でも比較的バーチカルに仕掛けを動かすことができます。
ルアーフィッシングが一般的になってきたのもあり、エギング入門用セットのリールにはPEラインが初めから巻かれている商品も増えてきました。
しかし、そういったセットに付いている安価なPEラインは切れやすかったりトラブルになり易かったりするので、初心者が使うのは厳しいのではないかと思ったりします。
PEラインは扱いが難しい部類のラインになるのと安価なものになればなるほど、ほつれやすかったりライントラブルになり易かったりする傾向がありますので、購入する際にはその製品の評価やレビューを調べてから購入することをお勧めします。
私が愛用しているのは主にトラブルもなく絶大な信頼を置いているYGK(よつあみ)のPEラインです。
その他、使う人によって評価がかなり違いますが、単価が安く1000m巻きも購入できるAshconfish PEライン X8も使っています。
エステル
ポリエステルが素材の糸になります。
伸びが殆どなく感度がよいので小さなあたりも取りやすいです。
比重は1.37でフロロカーボンよりは小さいですが水に沈む性質を持っています。
アジングではPEラインではなく極細のエステルラインが使用されることが多いですが、それは超軽量の仕掛けを沈めるためです。
また、フロロカーボンよりも感度が良い為にエステルラインを使用する理由にもなっています。
PEと同じく魚の歯などで切れやすいのでフロロカーボンのリーダーが必須です。
カーボナイロン
デュエルが開発したフロロカーボンとナイロンをブレンドした超強力複合素材の釣り糸です。
構造としてはナイロンラインをフロロカーボンで覆い被せるようになっていて、ナイロンのしなやかさとフロロカーボンの低伸度や擦れの強さを実現しています。
PEラインの食い込みも良いのでFGノットが組みやすく私も愛用しています。
ボビンタイプのCN500シリーズは単価が安く初心者にぴったりです。
Armored(アーマード)
PEラインであってPEラインでない?
こちらもデュエルが開発した、PEラインをフロロカーボンやシリコンでコーティングした釣り糸になります。
デュエルのコーティング技術によりモノフィラメント(フロロカーボンやナイロンのように単一繊維でできた糸の事)のような使い心地を実現しています。
従来のPEラインと比べて直進強度が増し、低伸度で感度が上がり、飛距離もアップするようになったようです。
ラインにコシがあるので風にも強いのが特徴です。
グレードが無印、S、F、F+、F+Proと5つあり、グレードが上がるほど高級PEが原糸として使用されているのと、製法もことなるようです。
メインライン・ショックリーダー
リールに巻く釣り糸の事をメインラインとか道糸と呼び、その先の魚に一番近いところに魚の歯や根ズレ対策として使われる釣り糸の事をショックリーダー(又は単にリーダー)とかハリスと呼びます。
では例えば、メインラインとして売られているフロロカーボンとリーダーとして売られているフロロカーボンに違いはあるのか。
同じ号数で標準強力と標準直径が同じであれば糸の物性は同じです。
では何が違うのかというと、メインラインとして販売されている物はリールに巻いて使うので長さが100m以上あったり、多種なカラー展開があったりします。
また、リーダーとして販売されている物は釣り場へ持っていきやすいようなホルダーに巻かれていたり、使用するのも主に数十センチから数メートルなので長さの展開も短くなっています。
そして魚に近い場所になるのでカラー展開もほぼクリアー色のみとなります。
要するに使う用途にあった形で販売されていているのと、分かりやすいように名称を変えているだけってことです。
最近ではエギング用PEラインとかライトゲーム用PEラインという風に専用ラインのような販売もされていますが、これも同じでエギング用PEラインはエギングで利用しやすい長さや号数のラインナップを揃えてエギング用としてブランド化しているだけです。
こうすることにより、例えばエギング初心者がエギングに適した号数やメインラインの長さを詳しく知らなくても、「エギングするならエギング用でいいか」と選択しやすくなるわけです。
ラインについては深く追求すればもっと奥深いことがありそうですが……
おかっぱりで気軽に釣りをするくらいのレベルであればこれくらいの知識があれば自分で適切なライン選択ができるのではないでしょうか。
メインラインが切れてしまうと仕掛けをロストしてしまいますし、ルアーなんかは高価なものが多いので基本的なラインの知識や扱い方などを身につけておいた方がいいですよね。
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